越前屋、お主も悪よのう

WEB屋の日常。

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やりきれない映画を2本、立て続けに観た

   

1本目はゼロ・ダーク・サーティー。9.11の後、10年かけてビンラディンを探し出し捕獲、結果射殺するまでを、記録にもとづいて再構成したサスペンス・アクション。

解説は町山智浩さんのポッドキャストが詳しいです。

町山智浩さんによる、ビンラディン殺害直後のアメリカの様子。

「テロで3000人が殺され、ブッシュがそれを利用した関係のないイラク戦争で5000人が戦死、莫大な戦費で経済も崩壊。この10年間はなんだったのか」

2本目は、約束~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯~。

名張毒ぶどう酒事件 – wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/名張毒ぶどう酒事件

揺らぐ死刑判決~検証・名張毒ぶどう酒事件~ クローズアップ現代(事件概要の動画あり)
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_2873.html

奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』
http://www.cyzo.com/2013/02/post_12571.html

3つの村社会に向かってそれぞれ一石を投じている。ひとつはスケープゴートを出すことによって小さなコミュニティーの平穏を守ろうとする実在の村社会に。もうひとつは裁判所の威厳を保つために再審を認めようとしない頑強な縦社会である司法界へ。そしてもうひとつは、わかりやすいもの、面白いもの、当たり障りのないものしか取り上げようとしないテレビ業界に向かって。平和を装う、それら3つの村社会に対して

何気ないシーンだが、拘置所の高い壁の前を小学生たちの集団が歩いていく様子が何度か挿入されている。壁の外側にいる子どもたちは齊藤ディレクターが東海テレビに入局する以前の姿であり、また私たち自身の姿でもあるのだろう。子どもたちは知らない。壁の中に無実の罪を背負わされ、今日にも処刑されるかも知れないという恐怖と闘い続けている男がいることを。自分の無実を証明するために懸命に生命の炎を保ち続ける奥西死刑囚は現在87歳となる。

このままでは司法の殺人だー名張毒ぶどう酒事件の映画「約束」主演の仲代達矢さん
http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20130218-00023533/

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