よくわからないこと。なぜ一部のデザイナーは「佐野研二郎オリンピックエンブレム」を擁護するのか?
2015/09/27
これだったら、少なくとも劇場には訴えられなかったのに。
もちろんヤン・チヒョルトのほうは別。
こちらも別物、肝は右下の三角。
あらためて最終案とリエージュ劇場を並べてみると、やっぱり似。
Théâtre de Liège vs Tokyo 2020 #Tokyo2020 #ThéâtredeLiège #plagiat? pic.twitter.com/u64MpWBAI2
— Olivier Debie (@OliDebie) July 28, 2015
この点は佐野研二郎氏を始め、組織委、デザイナー、一般の誰もが認めてますが、腑に落ちないのは独特のデザイン村論理。
「アウトプットの形状が似通っても、そこに至るまでのコンセプトや道筋に独自性があれば違うものとして評価する」という暗黙の了解が生まれています。一方で対外的な類似性の問題については、商標や意匠登録などで処理をします。
よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか?より引用
つまり「デザイン村周辺では似(パクっ)てても、クライアントにコンセプトが説明できればセーフ。ただ、それは対外的には通用しないから気をつけようね」とパクリ必要悪論を堂々カミングアウト。
BtoB(例えばサントリーto代理店)で回してる時までは問題はないのかもしれませんが、多くのデザインは世の中に放たれます。トートバッグを入手した人、ネタ元にされた人に「暗黙の了解」が通用するとは思えません、彼らは忘れてるかもしれませんがパクリは犯罪。
多くのデザインが氾濫する現在、完全な独自なものは作れないと言いながら、エンブレムはオリジナルですと主張する矛盾。
佐野研二郎氏を擁護するデザイナーは「暗黙の了解」が通用しなくなると困る、真面目で、仕事熱心ながらデザインを金のなる木としか思ってない方達が含。
もちろん、ほとんどのデザイナーさんは上記ではありません、念のため。
謝辞:
このエントリを書くにあったって、下記の記事を参考にいたしました。
よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか?
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takayukifukatsu/20150907-00049112/
なんか変だよオリンピックと思われた方は、この本。
1992年と古い本ですが出版された当時は衝撃。